地域の人と絵画鑑賞を通じて知り合い楽しむ~福祉のミッションを自覚した一日~

 対話型グループ絵画鑑賞(SAV:ソーシャルアートビュー 2018年度 第2回目)を実施しました。

【開催中の企画展】横山操展 ~アトリエより~ | 公益財団法人 三鷹市スポーツと文化財団


 簡単な自己紹介とスケジュール説明を行い、4名の方が約15分ギャラリーを自由に鑑賞し、皆に紹介したい(感動した、良いなと思ったな等)作品を選んで集合場所に再集合しました。(9名の応募があり、スタッフ2名を加えると11名の予定でしたが)前日キャンセル1名、当日キャンセル2名があり、最終8名でスタートができました。内訳はスタッフ2名(MAさん、KYさん)+目の不自由な方(NAさん)、ガイドヘルパーの(MAさん)そして晴眼者の(CHさん、MIさん、YUさん、NBさん) でした。



 MIさんは<花>、CHさんは<山>、YUさんは<紅梅図屏風と白梅図屏風>、NBさんは<茜>を紹介した。対話の最後に作品名を言うルールにしましたので、NAさんとMAさんは、一通りの紹介説明のあとに「そこに何が描かれいるか」、「そこから何が観えるか」、「その作品のどこが好き?」と質問され、それぞれの作品を深めていきました。


 一人の画家の一生を垣間見る感じになった作品の変容がこの4点の作品からも良く分かる結果となり、特に最晩年に(脳卒中で倒れたあとの左手の作品)描かれた<茜>は<山>の描き方とは全くの別人のような落ち着いた描きかたで、人生の充実ぶり、画家として到達した心の安寧のようなものを皆が対話のなかで共感した。


 アフタートークはギャラリーから徒歩2分の<ミタカノイス>へ会場を移動して感想をシェアした。あまり絵画鑑賞をしないというYUさん、MAさんも絵画をとおしての対話型のグループ絵画鑑賞はとても楽しく、多角的な視点を得られ、また参加したいという感想でした。


 全員が満足度良好で主宰者としても幸せな一日でした。今回は目の不自由な方も初参加でしたので、事前に質問の仕方や、問いの立て方のフレーズなどをお話しておくことが重要であったなと改善ポイントを自覚いたしました。


 地域の人達、誰もが平等に絵画鑑賞を通じて知り合い、楽しむという、【ふ】普通に【く】暮らし【し】幸せになるという地域福祉【ふ】【く】【し】のミッションを意識できた至福のひとときでもありました。
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