幸せに生きていくための活動計画

 還暦を過ぎ、会社を定年退職し、セカンドライフに入った私。2017年5月19日、土日のコミュニティ活動組織として特定非営利活動法人「クリエイティブ ライフ デザイン(Creative Life of Design)」を立ち上げた。
 

「組織の目的」
は「真善美の探求で、ひとが幸せな人生をおくることに貢献する」
「目指す社会像」
は「老いも若きも対話、交歓できる社会」
「果たすべき使命」
は「親切な場の提供」
「提供価値」
は「魅力ある企画の実施」と「安全で安心な対話」の「場」づくり



「真善美」は普遍妥当な価値。学問、道徳、芸術の追求目標。三つの大きな価値概念。「真善美」の生き方を貫いていく。正しく美しく。そして若々しく日々感謝する生活をしていく。これが私の「老年を超える」境涯(幸せ)を得る計画と覚悟だ。私にとって、これは「幸せに生きて行くための活動計画」だ。


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幸せのキーワード

 人生の命題である「幸せ」になる方法は数々の哲学者が語り、最近は幸福学の研究者たちがその研究成果を披露している。共通するメソッドはあるものの詳細部分ではやはり個々人が感じる「幸せ」の観念が違うので、どういう方法をとるかも個性が発揮される。
 クリエイティブ・シンキングから多くの「幸せ」のキーワードを出して、それらを自分の感性で三つに絞り込んだ。
 ——「ひとが喜ぶことをしていく」
 ——「感謝して暮らす」
 ——「真善美の探求をしていく」
 
 この目的を自分らしさで達成しようと「創造的な生活をデザインするコミュニティ活動」を考えた。まさに「幸せに生きて行くための活動計画」だ。

 色々なことを安心して自由に話せる「対話の場」を設けることは出来そうだ。若い人たちや子育て終了前後の世代、そして若い起業家やリーダーを対象に「考える視野をひろげる対話」をリードしていきたい。
 活動のスタンスを明解にするために、
 ——何のために働くのか?
 ——より良く生きるとはなにか?
 ——成すべきことは何か?
 ——いま、この時を生きて何を成し遂げようと心に願っているのだろうか?
 これからも生き続ける存在理由を考え、活動のコンセプトを整理した。



ひとが喜ぶことをしていく

 私には、これまで「ひとが喜ぶこと」をあまりして来なかった思いがある。
「創造的な生活」は働き方と暮らし方のバランスをとることで実現する。ご縁のある方々や次世代の方々に、数十年来提案と実行をしてきた働き方から「暮らし方の提案」に言及し、幸せな生き方を手に入れてもらいたいと思い、この「考え」をカタチにしていく。
 若い頃から真理の探究に興味があり、真善美(まこと)の探求と実践が近道だと感じてきた。         
 哲学者の三木清は『人生論ノート』の「虚栄の章」で「創造的な生活のみが虚栄を知らない、創造というのはフィクションをつくることである」と言っている。創造的な生活によって、今ある自分よりもそれ以上の自分を目指し努力し、自分を高めようとするのは、「虚栄の行為」ではなく「真善美の探求」で出来ていくと考える。
 活動は、独りよりも仲間と活動を行うことで継続できると考えて「創造的な生活をデザインするコミュニティ活動」で楽しい真善美の催しを企画し、安心できる対話の「場」づくりを実行していきたい。



感謝して暮らす

 私は、これまでも幸せでした。
 これからも幸せであり続けるために幸せの物差しを再定義する。
 まず「吾唯足知(われ、ただたるをしる)」の境涯へ行きたい。そのためにも「断捨離」という新たな生活を行っている最中だ。これもなかなか難しいが、早いうちに終わらせ、ツボを披露したいと思う。
 多くのモノやお金を持ちながら「欲しい欲しい」と満足できない状態が「餓鬼」だ。虚栄をはることも醜い行為だ。いままでも何かと人と比べて高ぶる気持ちを何とか落ち着かせてきた。これからも比べることは止め、徹底した「断捨離」で、自分自身の幸せの物差しを確実にして「感謝して暮らす」遊行期を迎えたいと思う。
「創造的な生活をデザインするコミュニティ活動」で緩いつながりをつくって行き、シビックプライド形成に貢献し、新しい公益事業として「感謝して暮らすひと」を増やして行きたいと。


真善美の探求をしていく

 組織の目的は、「真善美(まこと)の探求で、ひとが幸せな人生をおくることに貢献する」こと。
 当面のゴールは親切で安心して対話できる「場」を創り、ご縁ある方々と出会いのイベントを企画し、対話をデザインしていくコトだ。
「新しいことを創(はじ)めることを忘れない限り、人はいつまでも若く生きることができる」と、百五歳で亡くなった日野原重明さん(聖路加国際病院名誉院長・同理事長)が語っていた。
 長寿の方の多くが多幸感を感じる「老年的超越」と呼ばれる豊かで「幸せ」な精神世界に早くたどり着くためにも、この計画を実行していきたい。
 当面の目標は二か月に一回程度ペースで、「美しいモノ」「歴史あるモノ」を訪ねて歩き、描く会や、芸術鑑賞の会、読書会などの見知らぬ人が出会うきっかけづくりの活動をしたい。その後に安心できる対話の時間をセットした「場」の企画で広く交流しコミュニティ形成を行っていきたい。

 慎重派の私ですが組織もつくり、人も巻き込んだ。
 考えた理想に近づけるよう「創造的な生活をデザインするコミュニティ活動」を実行するのみだ。


 真善美(まこと)を今後の活動指針のフレームワークとして考えてみました。>><<「真」の反対は偽り、「善」の反対は悪、「美」の反対は醜。

「真」
は真心サービス。親切なサービスで安心できる対話の場を創る。   
「善」
は善き行い。「真」を行い、世のため他者(ひと)のためとなる。
「美」
は「善」を行うために集う仲間は尊く、美しい。
 
 真善美(まこと)とは、人間の理想としての普遍妥当な価値。学問、道徳、芸術の追求目標。3つの大きな価値概念。真善美(まこと)の生き方を貫いていく。清く正しく美しく、生きていく。そして若々しく、日々感謝する生活をしていく。これが私の“老年を超える”境涯をえる作戦です。