デスクの早食い、独りランチがダメなワケ

有田秀穂さん東邦大学名誉教授(三鷹市出身)のインタビュー記事を読んだ。クリエィティブオフィスを提案していた頃も、食事をどこでするかはとても重要だとし“食堂を設ける意味”や“ランチアクティビティ”を提案していた。

かって欧米でよく見かけた(今はブラック?や理解なき中小企業オフィス)“デスクで早食い、独りランチ”がダメな理由をロジカルに説明が出来ずに、気分転換の重要性や飲み物や食べ物の衛生上などを理由に食堂設置の価値を求めていた。しかし

有田教授の研究によるとデスク独り早食いランチに代表されるようなスタイルは脳内物質の“セロトニン”の減少が激しい。ストレスやうつ病の原因になっているとのことである。“セロトニン”は俗に幸せホルモンと言われる物質である。

このセロトニンに3つの機能があると解説されています。一つには朝、目覚めると覚醒でもなく興奮でもなくボンヤリでもない常態に保つ、二つめには心をポジティブに保ち、集中力を高める、三つめには副交感神経と交換神経のスイッチを適切に切り替え、自律神経のバランスを整える機能だ。
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セロトニンの分泌量を上げるにはまずは適切な睡眠。目覚めるときに分泌量はグンと上がるそうです。その後、時間の経過と共に目減りしていくので減らさない方法を考えることが大切。

一つには体を動かすこと。一定のリズム運動が大切である。リズム運動としてはウォーキングや軽いランニングといった運動や座禅のときの整った呼吸、食事の際の咀嚼などもふくまれる。

二つ目には気のおけない仲間や家族とのリラックスした会話が重要。この時に分泌される脳内物質が“オキシトシン”といい、これが“セロトニン”分泌を活性化する。

こうした意味でも会話が弾み笑顔が増える料理、食事空間、音楽、など総合的な“食”環境づくりの重要性はとても大きいといえます。不思議なことにスマホ、PCなどの会話では“セロトニン”は増えない。深夜のスマホなども朝の“セロトニン”分泌に悪影響を与えているといいます。

朝や夕方の食事時がコントロールしにくい、現代人のライフスタイルからすると“デスクで早食い、独りランチ”をやめ、気のおけない仲間とリラックスした楽しい会話と美味しいランチをゆるりと食べることは午後“セロトニン”低下を防止する、幸せホルモンを増やすとても重要な行動なのです。
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