常識の外に未来はある

NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 をみて・・・

(2015/10/19)

 

1983年、増田氏が大阪府枚方市に「蔦屋書店 」をオープンした頃、私は枚方に住んでいた。シンプルで白亜の書店がカルチャーコンビニエンスというサービスコンセプトで登場したことに感動し、よく通いました。同じマンションに同社の幹部がいて、ダビング用のVTRカセットを一杯積んだ乗用車を駐車場にとめていて目立った存在だったことが思いだされます。

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あれから32年、増田宗昭氏は一代で社員3000名、年商2,000億円の企業へと押し上げてきた。「(かつての経営は)同じものをとにかく速くたくさん作る。それが競争戦略だったし、成長だった。だけどその延長に未来はないのよ。過去の延長線上には未来はない。新しい未来のためにプラットフォームを作るのが企画会社だし、それをしないと生き残れない」共感共鳴するも実行することは至難だ。

 

つづけて増田氏は「世の中どうなってんだろう、どんな風に向かうんだろうって、みんな外に答えを探すけど、自分は何がしたいんだろう、どうなったら幸せなんだろう、自分っていうことの中から答えが湧き出るような自分でありたい。だからあまり社長業に埋もれたくないし、一生活者として自分の感覚がいつも世の中とシンクロしているように生きなきゃいけないと思っている」。この言葉にシビレた~。

 

現在64歳の増田氏は二子玉川の“蔦屋家電”に続き、百貨店不況といわれる最中にまったく新しいコンセプトで大規模百貨店にチャレンジ中だ。取組み姿勢がヤハリ凄い。

 

以下は放映された増田氏の信条だ。「普通の人はみんな成功すると思ってやるの。だけど、俺は失敗すると思っているの。だから事業計画書には売上げゼロっていつも書くの。どこまで誠意込めて一生懸命寝ずにやっても、失敗することがあるわけさ。もう失敗だらけだからよ、俺らがやることって。だから価値があるのよ、だから事業になるのよ。誰でもできる仕事は、事業にならない、みんなやるから」

 

誰もできない仕事をやる永遠のイノベーター増田さんにこれからも注目します。